ニュースレターの概要

【ニュースレターの現状について】 ニュースレターを知っている(理解している)人は多分少ないと私は思います。私もこの言葉を知ったのは4年前です。それまでは情報誌と呼んでいました。関心度も認知度も低いのですが、ニュースレターを活用して大きな成果をあげておられるお店や会社はたくさんあります。コロナ禍の中、今後、益々大きな期待が寄せられるのではないかと思います。

【ニュースレターって何ですか?】 広い意味で言うと、新聞や地域・学校からのお知らせもニュースレターです。世の中で圧倒的に多いのが売込チラシです。ニュースレターは一度お客様になられた方を固定客(ファン)にするための1つの方法と言われ、売込の極めて少ない「ひとり新聞」とも呼ばれています。

営業の上手な人は、相手の知りたい情報を提供して話を盛り上げ、最後に少しだけ商品の話をして商談を成立させますが、このスタイルがニュースレターの性格に近いと思います。商品の情報のみのチラシに比べて、その商品が出来るまでの苦労話や物語など、人の情報も入っているのがニュースレターだと思います。

【ニュースレターでお店・会社・営業が良くなる!】と私は信じています。「良くなる」はとてもアバウトな言葉で、人それぞれですが、業績が上がるのが一般的です。一言で言えばお客様が増えればいいのです。が、様々な事情により、お客様が減る場合もあります。増やすのは大変なことです。昨日来られていたお客様が突然に来られなくこともあるでしょう。

前職は建材店でしたから得意先の工務店さんのことは常に研究していました。工務店向けの勉強会にもよく参加しました。工務店さんの一番の願いは「家を建てられる方に目の前に来てもらうこと」です。すなわち、家を建てられる方と出会うことです。そのために、展示場を作ったり、見学会をされるのですね。

「営業の秘訣」はお客様と親しくなることだと思います。多くの人が親しい人に相談をして、親しい人から物を買いますね。同じ買うならお気に入りのあの人から買いたいと思ってもらえる時、お客様はあなたのファンになっています。

そんな人がどんどん増えたら成績も上がり、結果的にお店や会社の発展に大きく貢献します。当然モチベーションもあがります。

こうした理想的な状況が構築出来るニュースレターは、「営業ツールの中でもかなり優秀な存在」であると言われています。

ニュースレターは、通常の売込チラシに較べると即効性は劣るかもしれませんが、「良くする」「良くなる」ための貴重な戦力になると思います。

【ニュースレターの作り方】は自分で作るか人に頼むかのどちらかになります。世の中にはニュースレターの作成会社もあります。私も前職時代に作っていた「夢通信」や「健作夢通信」は私が原稿を書き、お知り合いの方に作成してもらいました。

ネットでニュースレターを検索すると代行して作ってくれる会社が見つかります。こうした会社に依頼するのも1つの方法です。プロが作りますからセンスはいいですね。その他、印刷会社や広告代理店にもデザイナーの方がおられるので、作成してくれます。レターの全体の1割が空白で、この部分を自分でお店のお知らせなどで埋める形が多いようです。

費用は様々で一回につき数万はかかり、印刷代と郵送費を入れると3万円から10万円くらいになります。(内容と部数によります)それなりの効果があれば、人件費より安いと思います。中には高いスキルを持っておられる方もあり、そういう方は自分で作られます。私はそうしたスキルが無いのですが、自分の出来る範囲内で作ればいいと思うのです。(スキルアップは必要なのですが。)デザインも大事ですが、もっと大事なのは中身です。思いがどれだけ入っているのか、だと思います。下手なのは味があります。手作り感があっていいと思います。

自分で作れば達成感はあるし、モチベーションもあがります。又、お金もかからないので継続できます。

「自分で作る」ポイントになるのがニュースレターの内容です。必ずしも専門的なことは入れなくていいと思います。入れてもいいのですが。限られた紙面に詳しい内容を入れられない時には、詳しくはコチラをご覧くださいと、ウェブサイトを紹介してもいいと思います。

1つの方法として、ハードルを下げてもいいと思います。例えば工務店さんのニュースレターで多いのが、様々な家づくり情報なのですが、今は、ネットで多くのことが調べられますね。お客様が真に知りたいのは何なのでしょうか?その中の1つに、お店や会社の生の情報があると思います。経営者はどんな人で、スタッフの方はどんな人、そこから、このお店に行ってみよう、この会社に頼んでみようという方もあるかもしれません。A社にしようかB社にしようか迷われた時に決め手になるのが「人」の場合もあります。

建材店時代に書いていた「元気便り」は私が結構に自分をさらけ出していたので、割と読まれていたようです。人は他人の生の情報に興味を持つのです。そして、心惹かれると文章を真剣に読み、感動感銘します。ニュースレターに自分自身のこと、例えば考えや出来事などを書くと、親しみを持ってもらえることがあります。うまくいったことよりも、失敗したことを書くと安心感を持たれ、「この人正直だなあ」と思ってもらえるかもしれません。

とりあえず作ってみればいいと思います。最初からベストを求めないで、周囲の意見を聞きながら少しずつ進化すればいいのです。きっと、自分のお店・会社にふさわしいものになると思います。

【ニュースレターの効果】は様々あります。配布先は新規や既存のお客様、同僚・上司・取引先・家族・友人などたくさんあるのですが、自分の情報(考え・思い・出来事・感動したこと・嬉しかったこと・うまくいった事・失敗した事他)を紙に書いて人に伝えると、もしかして今までとは違った現象が生まれるかもしれません。例えば、営業活動に新たな活気が生まれた、人間関係が前より良くなった、自分のやる気が上がったなど、結果として店・会社・営業に良い影響を与えるのです。